これまでの人生を振り返ったとき、
- ほかの人が怒られているのにまるで自分が怒られているように感じる
- タイピング音など、ちょっとした音が気になってしまう
- 他人のちょっとした言葉にすぐ傷ついてしまう
といったことをこれまで経験したことがありませんか。経験がある場合、もしかしたらHSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)に該当するかもしれません。
私自身も上記のような経験があり、繊細ゆえの生きづらさで悩んだ時期がありました。今でもちょっとした音が気になったりすることはありますが、対策を講じるなかで以前よりだいぶ生きやすくなったと感じています。
この記事を読んでいる人のなかには、私と同じような症状で悩んでいる人もいるかもしれません。ですが自分の考え方を変えたり、ストレスの原因を知っておくことで、生きやすさは変わってくるはずです。
ということで、今回はHSPの特徴や種類、ストレスをなるべく溜めないよう心がけておきたいことなどについてご紹介します。生きづらいと今感じている人は、ぜひチェックしてみてください。
HSPとは?
HSPとは?
HSPとは、Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略称であり、繊細で感受性が豊かな人のことを指しています。この用語は、アメリカの心理学者エレイン・N・アーロン博士が提唱しました。HSPに該当する人は、一般的に以下のような特徴を持っているといわれています。
- 繊細で感受性が豊か
- 外界の刺激に敏感であり、音や光、匂い、感情などの刺激に影響を受けやすい
- 新しい環境や社交的な場面において、不安や緊張を感じやすい
- 深く考えることが好きで、人生の目的や意味などについてもよく考える
- 人の気持ちや雰囲気を敏感に察知でき、共感能力が高い
また、HSPは病気や障害ではなく、生まれ持った特性です。HSPに当てはまると思う場合は自らの特徴をしっかりと受け入れて、自分の考え方や行動を変化させていくことが大切です。
HSPの特徴とは?
HSPの特徴としてまず挙げられるのが繊細なこと。相手のちょっとした気持ちの変化に気づきやすく、「この人はきっとこういうことを考えているんだな」などと相手の考えていることがわかることがあります。
私自身もHSPの気質があるのですが、相手の気持ちや雰囲気には非常に敏感です。例えば上司がほかの部下を怒鳴っている場合など、まるで自分が怒られているような気持ちになってしまい、疲弊することも多かったです。
また、人生の目的や意味について考える部分も共感できます。「なんでこの世に生まれてきたのだろう」「この人生のミッションとはなんだろう?」といったことを社会に出てからよく考えるようになりました。
今こうしてコンテンツを作っているのも、こうした人生のミッションみたいなものに触発されているような気がします。
僕の場合、過去の経験から「自分らしく生きる人を増やしたい」を自分のミッションと捉えるようになりました。
繊細な人の特徴についてもまとめているので、あわせて参考にしてみてください。
HSPの種類には何がある?
HSPには、一般的に以下のような種類が存在しているといわれています。
ここでは、それぞれどういう特徴があるのか解説します。自分に当てはまる項目があるかどうかチェックしてみましょう。
内向型HSP
HSPの種類のなかでもっとも多い種類であり、HSPの性格の基盤となっています。全人口の約20%の人(5人に1人)がHSPに当てはまるといわれています。特徴としては上記に挙げた部分が当てはまります。
外交型HSP
外交型HSPはHSEとも呼ばれており、繊細な面を持っているのですが、同時に外交的な人が当てはまります。人との交流などを積極的に好む一方で、相手のちょっとした言動などが気になってしまうこともあります。
また、
- これまで経験したことのないことを経験したい
- 人と関わることが好き
など、繊細ながら外向的な部分を持ちあわせていることが、HSPとの違いとして挙げられます。
刺激追求型HSP
刺激追求型HSPはHSS型HSPとも呼ばれており、アメリカの心理学者のマービン・ズッカーマン博士によって提唱された概念です。HSPのうちの約30%の人が刺激追求型HSPにあたるといわれています。
全人口から比較すると、およそ6%の人が該当し、非常に少ない割合となります。HSPと比較して外部に刺激を求める傾向にありますが、同時に疲れやすい性質を持っています。また、HSP・HSEとの違いとしては以下のようなことが挙げられます。
- HSPと比較して・・・外部に刺激を求めやすい
- HSEと比較して・・・内向的な側面があり、人との交流は避ける傾向がある
私自身もこの特性に当てはまるのではと思っており、大学生の頃は刺激を求めて一人旅などよくしていました。一方で疲れやすい面もあり、一人の時間がないと疲れてしまうことが多いなと感じています。
「ブレーキとアクセルを両方踏んでいるような感覚」という表現をどこかで見たことがあるのですが、まさしくその通りだなと思います。
刺激追求・外向型HSP
刺激追求・外向型HSPはHSS型HSEと呼ばれています。HSSの特性である新しいものが好きだったり、何かに挑戦する好奇心が強いかつ、HSEの外交的な面を持ちあわせています。
なかには活発でリーダーシップを取ることが得意な人も多く、行動力もあるため一見問題なさそう見える部分もありますが、HSPならではの繊細さも持ちあわせているため傷つきやすく、一人の時間も必要とします。
アクティブなので、HSS型HSPと比較してさらに疲れやすいともいわれています。
HSPが持つ才能とは?
芸術的な才能
HSPに該当する人は、感受性が高いことから芸術的な才能を持つことが多いです。音楽や絵画、文学、演劇といった表現の分野において、独自の感性を活かしつつ、クリエイティブに富んだ作品を生み出す可能性もあるでしょう。
また、美的センスに優れていることが多く、なかには美術館や博物館などで作品を鑑賞することが好きな人が多いのも特徴のひとつです。
私のまわりにも、デザイナーやライターなどクリエイティブな世界で活躍しているHSPの方は多くいる印象です。
優れた直感力
HSPに当てはまる人は、直感力に優れているのも特徴です。環境や相手の言動、背後にある感情などを感じ取り、その直感をもとに行動できます。
人とのコミュニケーションにおいても、「この人はこういうことを考えているんだろうな」と相手の気持ちを敏感に察知することが得意です。そうした性質をうまく活かせば、ときには適切なアドバイスにつなげることもできるでしょう。
HSP気質の人が抱える悩み・ストレスとは
HSP気質の人は繊細な気質を持っているため、周囲の人たちとのコミュニケーションや社会生活でストレスを感じることが多くあります。ここでは、HSP気質の人が抱える主な悩みについて考えてみます。
過敏性や繊細さが原因の悩みとは?
HSP気質の人は、過敏性や繊細さが原因となる悩みを抱えることがあります。具体的には、以下のような悩みが挙げられます。
過剰な緊張感や不安感
HSPに該当する人は、環境の変化や予期せぬ出来事に対して敏感に反応する傾向にあります。そのため、過剰な緊張感や不安感を感じて、疲れてしまうこともあるでしょう。
私の場合、疲れやすいと同時に緊張感が続くと偏頭痛になることも多いです…。
また、周囲の人たちの感情にも敏感であるため、人間関係においても悩みを抱えやすい傾向があります。自分の感情をうまく表現できずに溜め込んでしまったり、他人の感情に対して過剰に反応してしまったりすることも考えられるでしょう。
仕事で同僚が上司から怒られているとき、まるで自分が怒られているような感覚に陥ることもよくありました…。
もし職場の人間関係が辛いときは、転職というのも一つの手段です。職場の人間関係がよくなることで、働きやすさも大きく変わるはず。転職の際は、ぜひ転職エージェントの活用がおすすめです。
求人を紹介してくれるだけでなく、履歴書・職務経歴書の添削や面接対策もしてくれます。私自身4回の転職経験があり、多くの転職エージェントを活用してきました。気になる方は、以下の転職エージェントをチェックしてみてくださいね。
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周囲の人たちとの関係性の悩み
また、真面目で責任感が強いのもHSPならではの特徴だといえます。自分の役割や義務を果たすことに一生懸命になりすぎることで、かえってストレスを抱えやすくなることがあります。
私自身も、何事も完璧にこなそうとする傾向があり、かえってそれによって疲れてしまうことも少なくありません。そういったときは「まあいっか」とよい意味の適当さをあえて意識して行動するようにしています。
ときにはよい意味でのあきらめも大切かなと思っています。
HSPが感じやすいストレスとは?
騒音や明るさによるストレス
HSP気質の人のなかには、騒音や明るさなどの環境の変化に対して敏感に反応する人も多いのではないでしょうか。例えば、騒々しい場所や明るすぎる場所にいると、ストレスを感じる人もいるでしょう。
私も周囲の環境には敏感で、
- カフェなどでちょっとしたタイピング音が気になる
- 夜寝るときの隣の声や外にいる人の声、車の音が気になる
- 明るい部屋より暗い部屋の方が落ち着く
といったことはよくあります。
HSPではなくでも上記が気になる人はいるかもしれません。しかし、まわりから「そこまで気にする?」と言われるほど気にしてしまう場合は、HSPの可能性があるかもしれません。
私自身もいちいち気にしてしまうと疲れてしまうので、ストレスに感じているときは
- カフェにいるときはノイズキャンセリングのイヤホンを着用する
- 寝るときはアイマスクと耳栓をする
といった対策をとっています。
自分の特性を知ったうえで、事前に対策を講じておくと快適に過ごしやすいです…!
社交的なイベントに参加することによるストレス
また、社交的なイベントに参加することにもストレスを感じる場合があります。多くの人と接することや、新しい人と出会うことが苦手であったり、過度のプレッシャーを感じることがあります。
飲み会に誘われたらなかなか断れないですよね…。ですが行きたくない飲み会であれば、勇気を出して断る勇気を持つことも大切だと思います。
なお、HSEやHSS型HSEなど、なかにはそうした社交的なイベントをおもしろそうだと思う人もいるでしょう。しかし繊細なので、終わったあとにどっと疲れてしまい、一人になりたくなることも少なくありません。
ネガティブな感情によるストレス
さらに、ネガティブな感情によってもストレスを感じることがあるでしょう。HSPに当てはまる人は、自分自身だけでなく、上司や同僚、友達など、周囲の人たちの感情にも敏感です。
私自身も、昔パワハラがあるような会社に勤めていた頃、同僚が上司に怒鳴られている場面に遭遇すると、まるで自分が怒られているような気持ちによくなっていました。そのせいか、夜眠れなかったり、早朝覚醒してしまうことも…。
ネガティブな雰囲気が蔓延っている場所にいると、その影響をダイレクトに受けてしまいやすいです。
もし職場環境でこれ以上耐えられないと思ったときは、取り返しがつかなくなる前に転職するのもアリだと思います。転職のやり方など悩んだときは、転職エージェントに相談してみるのも一つの方法です。
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責任感が強すぎることによるストレス
HSP気質の人は、真面目で、責任感が強い傾向にあるように思います。取り組んでいる仕事において、「他人に迷惑をかけないように一生懸命やらないと」などと、強く考えすぎてしまう人もいるのではないでしょうか。
たしかに責任感を持って仕事に取り組むことはよいことです。しかし、思いつめすぎてしまうと反対に自分を苦しめ、ストレスにつながることもあります。
私も社会人なりたての頃は、「すべての仕事を完璧にこなさないと」と思い、家に帰っても仕事のことをずっと考えていることも多かったです。
HSP気質の人が知っておきたいこと
HSPに適した仕事は?
HSP気質が仕事・会社を選ぶとき、あくまで個人的な意見ですが、
- 精神的な余裕がある仕事
- 自己表現ができる仕事
- 人間関係が良好な職場
といった特徴のある仕事・職場を選ぶことは大切だと思います。HSP気質の人にとって、働く環境というのは非常に大切です。働く環境が自分にあっていれば、より能力を発揮して会社に貢献できるはずです。
また、下記記事の繊細な人が向いている仕事の特徴により詳しく記載しているので、ぜひ参考にしてみてください。
HSPが心がけるべきこととは?
自分を認めてあげる
HSPに該当する人は、繊細で感受性が豊かなため、自己肯定感が低くなりがちです。「私なんて…」と自分を低く評価してしまうこともあるでしょう。
そういったときに大切なのが、自分の強みやよい部分をしっかりと認めてあげること。ノートなど自分を客観視できる場所で、自分の達成したことや、自分自身の気持ちを整理することが有効です。
どういうふうに強みを見つければわからないという方は、マツオカミキさんの「自己探索ノート」がおすすめです。
それぞれのページに問いがあり、それに答えていくなかで自分らしい生き方を見つけるヒントが得られます。気になる人は、下記のリンクをチェックしてみてください。
ストレスが溜まったときの対処法を知る
どんなときにストレスを感じやすいのかを知り、対処法を知っておくことも大切です。例えば、騒音や明るさによるストレスを感じやすい人は、静かな場所や暗い部屋でリラックスした時間を作るようにしてみるのもよいでしょう。
また、ネガティブな感情によるストレスを感じやすい人は、ポジティブな言葉やイメージを思い出したり、元気が出る音楽や動画などをストックしておくのもおすすめです。
私自身も、元気がないときは、元気が出るYouTube動画を見ることも多いです。ポジティブなものを自分に浴びせてあげることで、だんだん活力が湧いてくるはずです!
レッツゴーなぎらさんの前向きな動画を見ると、「私も頑張ろう!」とポジティブな気持ちになれます。
HSPだと思ったら、自分を知ることから
HSPと一言でここまでまとめてきましたが、個人によって特性はさまざま。また、「HSPだから〇〇しなきゃいけない」といったこともないと思っています。
この記事を見てHSPかもしれないと思っている人は、まずは自分と会話をして向き合ってみることから始めてみてはいかがでしょう。対話をしていくなかで、ストレスが溜まるポイントがいくつか見つかってくるはずです。
自分をまずは知ること。そのうえで、少しでも自分自身を生きやすくするための対処法を考えておくと、生きやすさにつながってくるのでぜひ試してみてくださいね。
ちなみに、現在の職場環境などでストレスを溜め込んでしまい、解決が難しい場合は転職するというのも一つの手段です。
とはいえ、どのように転職活動をすればわからない人も多いでしょう。そこでおすすめなのが転職エージェント。転職エージェントを活用すれば、転職相談はもちろん、一人ひとりにあった求人を紹介してもらえるのでチェックしてみてください!
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