TOEIC®の対策を考えたとき、多くの人が頭を悩ませるのがリーディングパートではないでしょうか?
- リーディングパートに苦手意識がある…
- リスニングと比較していつもリーディングの点数が低い…で点数が取れるのだろう?
- どういうふうにリーディングパートを勉強すればよいのだろう?
など悶々としている人もいるはず…!
私自身も以前は上記のような悩みを持っていましたが、ここ最近はTOEICリーディングパートで安定して400点以上(最高435点)を取れるようになりました。
この記事では、私のこれまでの経験をもとに、
- TOEICリーディングが伸び悩む原因
- TOEICリーディング対策に適した勉強法
- TOEICリーディング対策で知っておきたいコツ
について解説していきます。
リーディングパートで400点に届かない方や、これから本格的にリーディングパートの対策をしたいと考える方はぜひ参考にしてもらえると嬉しいです。
繊細くん
ちょっぴり繊細な面を持つ30代。
現在はグローバル部門の会社員として活動しています。
現在オンライン英会話(DMM英会話)と英語のハノンを1年以上毎日かかさず継続中
TOEIC860点取得(2021年)
TOEICリーディングにおけるの各パートの特徴とは?
TOEIC®テストの概要について
TOEICリーディングパートについて触れる前に、TOEIC全体の概要について解説します。
TOEIC®のテスト時間は合計120分で、問題数と各時間配分については以下の通りです。
各パート | 問題数 | 時間配分 |
---|---|---|
リスニング | 100 | 45分 |
リーディング | 100 | 75分 |
2時間のテストって長いですよね…。
テストはパート1からパート7まであり、それぞれ
- リスニングテスト:パート1からパート4まで
- リーディングテスト:パート5からパート7まで
と区切られています。
リーディングパートはリスニングパートに比べて時間が長いほか、平均点についても、どのテストもリーディングの方が低い結果が出ています。
2023年3月5日のTOEIC®テストの平均スコアを参照しても、リスニングパートの方が平均点が高いことがわかります。
リスニングパート | リーディングパート | 合計点 | |
---|---|---|---|
平均スコア | 330.8 | 278.5 | 609.4 |
リスニングに比べて点数が出にくいTOEICリーディングパートですが、どうして平均点が低くなっているのか気になりますよね。
反対にリーディングパートを攻略できれば、TOEIC®のスコアアップにつなげられるかもしれません。TOEICのリーディングでどういう特徴があるのか、各パートごとに解説します。
TOEIC®パート5
パート5は、短文の空欄穴埋めが30問あります。短文のなかに欠けた箇所があり、選択肢の4つのなかから当てはまる単語やフレーズを選びます。
パート5は大きく分けて
- 語彙問題
- 単語問題
- 文法問題
の3つに分けられます。語彙・単語・文法の出題数はTOEIC公開テストごとに異なりますが、どの問題も基本的には問われると思っておいた方がよいでしょう。
リーディング全100問のうち、3割はパート5からの出題です。
パート5は文量が少なく、比較的早く解ける人もいるでしょう。
ちなみに「残り70問たっぷり時間を使えるな」と余裕を持ちすぎると、あとで「時間が全然ない…」と痛い目にあいがちなので注意が必要です。
TOEIC®パート6
パート6は、パート5よりさらに問題数が少なく合計16問です。形式としては、長文の穴埋め問題です。
1つの長文につき空欄は全部で4箇所。単語やフレーズの穴埋めのほか、文章の穴埋めも出題されます。なかには1文読んだだけでは回答できず、文章全体の文脈から回答する問題も出てきます。
全体を理解しないと解けない問題は、回答するまで少し時間がかかったりすることも…。
ただ、なかにはパート5と似たような問題が出てくることもあり、パッと回答できる問題に出会うこともあります。
TOEIC®パート7
パート7は全部で54問となかなかボリュームがあります。問題形式としては、
- シングルパッセージ:1つの長文を読んで問題に答える形式
- ダブルパッセージ:2つの長文を読んで問題に答える形式
- トリプルパッセージ:3つの長文を読んで問題に答える形式
の3種類があります。問題数としては、
- シングルパッセージ:29問
- ダブルパッセージ・トリプルパッセージ:25問
といった構成です。
※今後のTOEIC®の出題傾向が変われば、シングルパッセージと複数パッセージの比率も変わる可能性はあるかもしれません。
TOEIC®パート7はTOEICの問題のなかでもっとも時間がかかる、かつ難しいパートだといわれています。
パート7まで解き終わる人は少ないです…!
長文を読む量も膨大、かつ時間に追われながら解く人も多く、パート5・パート6と比較してプレッシャーのかかるパートだといえます。
TOEIC®リーディングが伸び悩む原因とは?
文法知識の不足
まず挙げられるのが、文法知識が不足している点です。とくにパート5・パート6については、文法知識が問われる問題が多く出題されます。
パート5やパート6の点数がなかなか取れないといった人は、基本的な文法知識が不足している可能性が考えられます。
私もTOEICリーディングパートで400点を取れなかったときは、文法をわかった気になっていた部分もあるように感じます。。
文法の応用問題をしっかりと解くためにも、文法の基礎をちゃんと理解しておくことはとても大切なこと。
「もしかしたら抜け漏れがあるかも…」となんとなく心当たりがある人は、基礎的な部分から立ち返って復習しておくようにしましょう。
語彙力の不足
TOEICのリーディングパートが伸び悩む原因として、文法知識以外に語彙力が不足していることも挙げられます。リスニングもそうですが、リーディングパートにおいても単語力はとても大切です。
単語がわからなければ、パート7など長文問題でどういう内容の記事なのか読み取れないといったことにつながることも…。
一方、語彙力があれば長文もスラスラと読むことができ、「この単語なんだったっけ…」と立ち止まることなくスムーズな回答につなげられます。
わからない単語の意味を考えているだけで、かなり時間を取られてしまうことも経験上あります…。
ちなみに、TOEIC®では受験英語とは異なる単語がよく出てきます。実際のビジネスシーンに沿った内容などが出題されることも多く、ビジネス英語で使われる単語を勉強しておくとTOEICではとても役立ちます。
英文を読むことに慣れていない
TOEIC®を受験するにあたって文法や単語は勉強していても、英語の文章を読むことをあまりしてないといった人もいるのではないでしょうか。
その場合、英文を読むことに慣れておらず、TOEIC®本番で英文を読むことに時間がかかってしまうことも…。
パート7は、TOEICリーディングパートの半分以上を占めている大切なパートです。結果、パート7の長文問題において回答に時間がかかってしまい、時間が大幅に足りない…といったことにつながりやすいです。
パート7の点数を上げるためにも、スピード感を持って回答することはスコアアップを実現するために大切です。
時間配分に偏りがある
TOEICのリーディングパートは、75分で100問の問題を解く必要があります。パート5とパート6に時間をかけすぎてしまうと、「パート7に使える時間が全然ない…」といったケースも考えられるでしょう。
パート6まで終わった段階でおおよそ半分の問題を解くので、「時間全然残ってる」と思い込んでしまうことも私はよくありました…。
TOEIC®で高得点を取るためには、戦略もある程度大切です。どのパートにどのくらいの時間をかけるのか、あらかじめ設定しておくのがおすすめです。
ときには潔く諦めることも大切だと個人的に大切だと思っています。
一定以上悩んでわからなければ、「しょうがない」といい意味で開き直って次の問題に取り組む姿勢で挑むくらいがよいかもしれませんね。
TOEICリーディング対策に適した勉強法
上記のような原因でTOEICのリーディングパートで伸び悩んでいる人は、いったいどのようにして勉強すればよいのでしょうか。
ここでは、TOEICのリーディングパートで安定して400点以上取れるようになった筆者の経験をもとにした勉強法をご紹介します。
文法問題を解きまくる
文法知識に不安を感じている人は、とにかく問題を解いてTOEICの出題形式に慣れるのがおすすめです。文法問題をとにかく解きまくりたい人は、「TOEIC 文法問題でる1000問」をぜひ手にとってみてください。
全部で1049問の文法問題が収録されており、ボリュームたっぷり。
時間は少しかかるかもしれませんが、「TOEIC 文法問題でる1000問」を完璧にしておけば、パート5においても高得点が目指せます。
私もでる1000問を何周もしてTOEIC®に出てくる問題を体に染み込ませていました!
また、問題をコンパクトにまとめた別冊も付属しており、通勤時間や会社のちょっとした隙間時間の学習などに有効活用できます!
文法の基礎知識に不安がある人は、「TOEIC 文法問題でる1000問」を購入する前に中学校や高校の教科書・参考書などを通して文法基礎の復習をしておくのがおすすめです。
※文法の基礎があやふやだと、「TOEIC 文法問題でる1000問」の解説を読んでも理解できない可能性があります。
もし手元に教科書や参考書がない人は、以下を参考にしてみてください。
TOEIC®に特化した単語帳で語彙力を補う
語彙力をどうにかしたい人は、TOEICに特化した単語帳を活用するのがおすすめです。TOEIC®の試験においては、TOEIC®だからこそよく出てくる単語も多くあります。
TOEIC®に特化した単語帳で単語を覚えれば、より効率的にスコアアップを狙えるでしょう。個人的には以下の3つの単語帳の活用がおすすめです。
銀のフレーズ・金のフレーズについて
銀のフレーズ・金のフレーズについては、現状のTOEIC®スコアに応じて使い分けてみてください。それぞれの単語帳は、
- 銀フレ:TOEIC®300〜500点台の方
- 金フレ:TOEIC®500点以上
をターゲットにしています。もし現状でTOEIC®500点以上あるのであれば、金のフレーズからスタートしてみてください。
黒のフレーズについて
上記の銀のフレーズ・金のフレーズを活用して基礎的な単語を覚えた後は、ぜひ黒のフレーズを活用してみてください。
銀のフレーズ・金のフレーズでは補えなかった難易度の高い単語を補完できます。あまりメジャーではない単語も収録されていますが、TOEIC®本番でよく出てくるものばかりなのでおすすめです!
TOEIC®800点を超えられず悩んでいるとき、黒のフレーズを活用することでブレイクスルーを起こすことができました!
単語の覚え方について
単語帳を使うとき、どのようにして英単語を覚えていますでしょうか?個人的には、1つの単語に執着するのではなく、1度の勉強で触れる単語の数を増やすことが大切だと考えます。
たとえば、「今日は100個絶対に覚えるぞ」と思って勉強しても、数日経つと思いのほか忘れているものです。
完璧に覚えようとしなくて大丈夫です。できる限り単語を1日のうちに多く触れて、その分単語帳を何周もしてみるようにしてみてください。
単語に出会う回数を増やすことで、中長期の記憶として覚えやすいのでぜひおすすめです!
私も単語を覚えるときは、この方法で覚えるようにしています。
公式問題集に取り組む
文法や単語の勉強のほか、TOEIC®の問題形式に慣れておくことも大切です。そこでおすすめなのが、公式問題集を活用すること。TOEIC公式が出版している問題集で、本番のTOEIC®試験に近い内容の問題に触れることができます。
TOEIC®の問題に慣れたい人にはうってつけです。
現在、公式問題集は9冊ほど出版されていますが、頭に入れておいてほしいのが新しい問題集から解くこと。最新版のほうがより新しい問題傾向に沿った出題になっているのでおすすめです。
公式問題集は復習が何よりも大切
TOEICの公式問題集を活用するときは、復習が何よりも大切です。TOEIC公式問題集の復習方法については、下記記事を参考にしてみてください。
TOEICリーディング対策で知っておきたいコツとは?
時間配分をあらかじめ考えておく
まず考えておきたいのがTOEICリーディングパートの時間配分。リスニングであれば音声に沿って進めればよいですが、リーディングパートに関しては自分で時間配分を決めておくのがおすすめです。
おすすめなのは、以下のような時間配分です。
TOEICリーディングパート | 理想的な時間配分(分) | 1問あたりの回答時間の目安(秒) |
---|---|---|
パート5 | 10分 | 20秒 |
パート6 | 10分 | 30秒 |
パート7 | 55分 | 1分 |
私自身の経験上、最後まで解き終わったときは、上記のような時間配分で解いていました。ちょっと時間が足りなくて解き終わらないときは、パート5やパート6で多く使っていたように思います。
ちなみに、上記表の「1問あたりの回答時間の目安」はあくまでも目安です。問題によってはすぐに解ける問題もあるので、パートそれぞれの回答時間をもとに配分を考えてみてください。
解けない問題は潔く諦める
上記のように時間配分を決めて取り組んでいても、なかには「ちょっと時間をかけて粘れば解けそう…」など気になる問題にでくわすこともあるでしょう。
私も気になっちゃうと、つい時間をかけてしまいがち…。
そういうときに大切なのが潔さ。ある程度考えて解けないときは、潔く諦めて次の問題に進むのがおすすめです。解ける問題を確実に解いていくことが、スコアアップにつながります!
設問を先に読んでおく
パート7の回答時におすすめなのが、設問を先に読んで何を聞かれているのか把握しておくこと。事前に聞かれていることを頭に入れておくことで、長文を読み進めた際に「ここが回答だな」と目星がつけやすくなります。
ちなみに、パート7を何度も解いていると、同じような設問に出会うこともあるでしょう。
TOEICの設問においては、いくつかパターンがあるのが特徴です。出題パターンに慣れておくためにも、公式問題集などで形式に慣れておくのがおすすめです。
TOEICのリーディング対策をして高得点につなげよう
TOEICのリーディングで高得点を取りたい人は、TOEICに特化した勉強に取り組むのがおすすめ。自分の弱みを把握しながら、
- 文法問題を解きまくる
- TOEICに特化した単語帳で語彙力を補う
- 公式問題集に取り組む
といった勉強をぜひ取り入れてみてください。
私自身も、上記のような勉強法を通して、TOEICのリーディングパートで安定して400点以上を取れるようになりました。
TOEIC®800点を超えてから、リーディングパートで400点を下回ったことはここまでありません。
ぜひこの記事を参考にして、TOEICリーディングパート攻略を実現していきましょう!
よくある質問
- TOEICのリーディングが伸びない原因とは?
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TOEICのリーディングパートで伸び悩む原因は以下が考えられます。
- 文法知識の不足
- 語彙力の不足
- 英文を読むことに慣れていない
- 時間配分に偏りがある
原因は人によって異なるので、どの要因に当てはまるのか考えつつ対策を講じるようにしまし
- TOEICリーディング対策で大切なこととは?
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TOEICでスコアアップを効率的にしたい場合は、TOEICに特化した対策をすることが大切です。具体的には、
- TOEICに特化した単語帳で勉強する
- TOEIC用の問題集を解いて問題形式に慣れる
といったことが挙げられます。
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