- 英語を話せるようになりたいけど、英語のハノンって効果あるの…?
英語のハノンに取り組むか迷っている人のなかには、このように思っている人もいるのではないでしょうか?
結論からいうと、英語のハノンは英語力(スピーキング力)向上にとても役立ちます!
この記事を書いている筆者は1年以上英語のハノンを毎日続けていますが、
- 反射的に口から英語が出るようになった
- 英会話のテンポがスムーズになった
といった効果を実際に感じています。
ということでこの記事では、英語のハノンを1年以上毎日続けたレビューや英語のハノンのメリットを中心に解説します。
ぜひ参考にして、英語のハノンでスピーキング力の向上を目指していきましょう!
繊細くん
ちょっぴり繊細な面を持つ30代。
現在はグローバル部門の会社員として活動しています。
現在オンライン英会話(DMM英会話)と英語のハノンを1年以上毎日かかさず継続中
TOEIC860点取得(2021年)
英語のハノンを1年以上毎日続けた効果
反射的に英語が口から出るようになった
まず挙げられるのが、オンライン英会話をしているときに反射的に英語が口から出てくるようになったこと。
オンライン英会話を始めた当初は、英語で話す前に「日本語でどういうんだっけな…」といったことを考えることも少なくありませんでした。
しかし英語のハノンを続けるなかで、日本語→英語に毎回訳すといった作業が少なくなってきました。
英語のハノンを始める前:脳内で日本語→英語に訳して発話
英語のハノンを続けた結果:日本語を介さず反射的に英語で発話
いちいち日本語で考えることが少しずつではありますが少なくなってきたように感じます。
また、英語のハノンは声に出して何度も繰り返し練習するので、オンライン英会話の際に英語のハノンで練習した表現が無意識に口から出てくるといったこともありました。
英会話のテンポがスムーズになった
反射的に英語が口から出るようになったことで、英会話のテンポがスムーズになったことも効果として感じています。
「日本語から英語に訳してから発話する」という工程が省略されたことで、話し始める前の間が少なくなりました。
オンライン英会話のレッスンでも、より自然な会話に近づきつつあるように感じています。
英語のハノンのおかげでリスニング力が上がったことも起因していると思います。
リテンションなどの重要性に気がついた
英語のハノンの初級では、リテンションやリンキングなど英音法について学習します。この英音法を一から学べたこともとても大きいなと感じています。
※英音法とは、英語の音変化のルールのこと
英語のハノンを始める前は、この英音法について正直全然気にしていなかったんですよね…。
ぶっちゃけそんなの練習しなくても大丈夫だろうと鷹を括っていました…。
しかし、英語のハノンを続ければ続けるほど、英音法の重要性をひしひしと感じるようになりました。
この音変化のルールをわかっていないと、英語のハノン中級・上級に取り掛かった際に、音声についていけなくなってしまいます。
英語のハノンでは、聞こえる音声をリピートしたり、命令に沿って文章を変えて声に出していきます。
基本的に次の文章が聞こえる前に言い終わる必要があります。英音法を駆使しないと簡単に置いていかれてしまい、次のドリルになかなか進めません。
とくに中級・上級のマルジさんのスピードは強烈です。
この記事を書いている現在、初級と中級を3周終え、上級を3周目に取り掛かっているところですが、英語のハノンをやればやるほど英音法の大切さを感じています。
習慣化が身についた
英語のハノンと直接関係あるわけではありませんが、英語学習の習慣化が身についたことも大きな効果のひとつです。
2022年の2月からこの記事を書いている2023年の6月現在まで、1日たりとも欠かさず英語のハノンに取り組むことができています。
また、英語のハノンと同時並行で、オンライン英会話も1年半近く毎日続けています。
ここまで毎日続けられている自分にびっくりです…。
ここまで英語のハノンを続けられたのも、英語のハノンがとても取り組みやすく、続けやすい教材だからこそ。
何かに毎日継続して取り組む大切さを教わっているような気もしています。
英語のハノンとは?
そもそも英語のハノンはどういう教材なのかよくわからない人もいるでしょう。
英語のハノンとは、スピーキングのためのやりなおし英文法ドリルです。
英音法を音だけの世界で運用できるようにするための本で、学校で学んだ英文法を声に出しながら体系的に英語を学べます。
参考:筑摩書房 スピーキングのためのやりなおし英文法スーパードリル 英語のハノン 初級
また、英語のハノンはパターン・プラクティス採用しているのもポイント。
パターン・プラクティスとは、アメリカ構造主義言語学の「オーディオリンガルメソッド」に基づいた言語教授法のひとつだといわれています。
「パターン」は「型」を意味しており、さまざまな英語の基本となる「型」を使って反復練習をしていく学習法です。
詳しい内容については、下記を参考にしてみてください。
英語のハノンでは643ものパターン・プラクティスを通して、知っているだけではなく、実際に使える英文法にすることを目的としています。
英語をスムーズに話せるようになりたい人にとって、英語のハノンはまさに最適な教材だといえます!
英語のハノンのメリット
英語のハノンを使って学習することのメリットはたくさんあると感じています。ここでは、1年以上毎日英語のハノンを続けている筆者が思うメリットついて解説します。
英文法を一から体系的に学べる
まずメリットとして挙げられるのが、英文法をしっかりと学べること。
英語の勉強をしておらず文法知識が曖昧にな人でも、無理なく文法を一から学習できます。
また、説明を読んだ後に実際に声に出しながら、体系的に文法を学ベるのもポイント。文法を知っているだけでなく、実際に使いこなせるまでトレーニングできます。
ほかの文法書と比較して内容は端的で、サクサクと読み進められるのも魅力です!
文法をもう一度学び直したい人に英語のハノンはおすすめです。
英音法が学べる
英音法が学べるのも英語のハノンならではのメリットです。英語のハノン初級の最初のユニットで英音法について学べます。
英語は話すスピードが速くなればなるほど、単語同士がリンキング(連結)したり、一部の音がリダクション(離脱)したりします。
英音法を学ぶことでちょっとした音の変化に気がつけるようになり、スピーキング力はもちろん、リスニング力の向上にもつながります。
学校では英音法を学ばなかったので、英音法は眼から鱗の連続でした…!
パターン・プラクティスにより英語脳を鍛えられる
英語のハノンはパターン・プラクティスを採用しており、音源はすべて英語になっています。
口から聞いた英語をリピートしつつ、命令に沿って英語の文章を作ったりするなかで、日本語を介さず英語を英語で理解する習慣を身につけやすいといえます。
そもそも英語のハノンで日本語を挟んで口に出そうとするとついていけません…。
私自身も1年以上英語のハノンを続けるなかで、オンライン英会話で英語を話す際に日本語で考えることが少なくなってきているように感じます。
英語を英語で理解して操れるようになりたい人にも英語のハノンはおすすめです!
私も英語のハノンでもっと鍛えてよりスラスラと口から英語を話せるようになりたいです…!
英語のハノンはとにかく地道に毎日続けることが大切
英語のハノンを通して学習するうえで、もっとも大切なのはとにかく毎日続けることです。
正直言って、英語のハノンは負荷が高い教材だと思います。私自身、最初の頃は1ドリルに1時間かかるようなことも少なくありませんでした。
なかなかうまく言えないことにもどかしさを感じることもよくありました…。
ですが英語力を向上させたいのなら、多少辛いと感じても頑張って食らいついてみてください。
食らいつきながら2周目、3周目と繰り返して取り組むうちに、だんだん英語が口に馴染んで楽に言えるようになってきます。
私自身、1周目何度トライしてもうまく言えなかった文章が2周目だと意外とすんなり言えた…といったこともよくありました。
そのあたり、英語のハノンはよくできたテキストだなぁと感じています。
なので辛くてしんどいと思っても、諦めずに毎日続けてトライすることで、スラスラと言える日が絶対にやってくるので希望を持ってください!
諦めたらそこで試合終了ですよ!
英語のハノンを始めるなら初級から
英語のハノンをこれから始めようと思っている人もいるかもしれません。
英語のハノンを始める場合は、必ず初級から始めるようにしてください。英語のハノンの著者である横山雅彦さんも、TOEICで軽く950点は出せるような人以外は初級から始めるようにTwitterでおっしゃっています。
いきなり中級から始めていいのは、TOEICなら軽く950は出る人か(本当はそういう人にこそ一度初級を通ってほしいのですが)、初級のドリルを閉本でなんとかこなせるようになった人です。 https://t.co/4pd8aGBVpc
— 横山雅彦/Masahiko YOKOYAMA (@strong_logic) January 30, 2022
英語のハノンの初級本をパラパラっと眺めていると、一見簡単そうに思うかもしれません。
しかし実際にドリルを進めるとわかるのですが、そんな簡単なこともいざ口から出そうとすると全然出てこないんですよね…。
知っていることと実際に使えることはまったく違うことを痛感しました。
英語のハノンの初級でもやりごたえは全然あるので、よほど英語のできる人以外は初級からぜひ始めてみましょう!
同時並行でオンライン英会話もおすすめ
英語のハノンを取り組む際におすすめなのが、同時並行でオンライン英会話にも取り組むこと。
英語のハノンとオンライン英会話を同時にやることでインプットとアウトプットの繰り返しになり、ポジティブな学習サイクルにつなげられます。
ひたすらリピートしたフレーズの一部がオンライン英会話でふと出てくるといったこともあります。
オンライン英会話選びで迷ったら、DMM英会話がおすすめです。1年以上毎日レッスンを受けていますが、気さくな講師が多く、毎日楽しく受けられています。
DMM英会話がどんな感じか気になる方は下記ボタンをチェック!無料会員登録をすると、無料体験レッスンが2回受けられます。
ただ、どちらも続けるとなると時間も気力もそれなりに必要になりますよね。何かを毎日続けるためには習慣化してしまうことが手っ取り早いです。
オンライン英会話を毎日続けるコツについて別記事でまとめているので、あわせて参考にしてみてください。
よくある質問
- 英語のハノンの音声はどこからダウンロード可能?
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英語のハノンの音声は英語のハノン公式ページからダウンロードできます。ダウンロードして音源はスマホに取り込んで活用してみてください。
- 1日どれくらい進めればよい?
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1日1ドリルで十分です。最初のうちは1ドリルでも辛く感じてしまうこともあります。筆者の横山さんも、1日1ドリルで十分とおっしゃっています。
ハノンは、どうか張り切りすぎないでください。1ヶ月で何周回せるか、みたいなツイートも見ました。何度も何度もお願いしていますが、1日1ドリルでいいです。はっきり言います。1ヶ月で何周、と発想してしまうこと自体が、英語の苦手な証拠、今まで英語習得に失敗してきた原因です。
— 横山雅彦/Masahiko YOKOYAMA (@strong_logic) August 27, 2021 繊細くん1年以上英語のハノンを続けている私も、1日1ドリルでやっています。
- 中級や上級もやった方がよい?
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より高度な英語を駆使できるようになりたいなら取り組むのがおすすめです。ハノンの中級や上級は、初級と比較して文が複雑で難易度もかなりアップします。
その分しんどいと感じる場面も増えますが、何度も続けるうちに次第に口が馴染んできて、より幅広い表現ができるようになるのでぜひトライしてみてください!
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